今日の歯科治療(190112)ー海老名のかさま歯科クリニックー
今日の歯科治療(190112)ー海老名のかさま歯科クリニックー
神奈川県の海老名市にありますかさま歯科クリニックの笠間です。
今回は今日の午前中に行なった治療をお見せしたいと思います。
破折器具の除去を行いました。
前のブログはこちら
50代男性です。
主訴は下の前歯が腫れてきたということでご来院されました。
下顎右側側切歯(右下の前歯)の根尖相当部に腫脹を認めました。
画像上では直径6mmほどの境界明瞭な透過像(レントゲンの黒い影)を認めます。
また根尖には破折器具を確認しました。
レジン前装冠を除去して根管治療を開始しました。
今期は保険診療で破折器具の除去をしましたので8回と長い治療期間となってしまいました。
自由診療であれば、およそ三回で終了させることが可能だったと思います。
時間がかかった理由は、保険診療では時間の確保が困難なためです。
しかしお時間さえいただければ保険診療でも場合に限り器具の除去はお受けしております。
■ 病気の大きさから歯根端切除療法が必要かも
破折器具がいわゆる栓、ワインで言えばコルク栓みたいになっていて、根の先の膿の通り道を塞いでいました。
これでようやく根尖付近の根管に触れることができます。
でも感覚的に言って外からアクセスしないといけないかなと思います。
■ 根の先の器具が原因であることは間違いない。
今回の症例は間違いなく根の先の器具を除去しないといけない症例です。
原因はこの器具周囲の感染だからです。
一方で場合によっては器具を取り除かなくてもいいこともあります。
それはケースバイケースなので、担当医の判断に委ねましょう。
■ 場合によっては保険診療でも器具除去は行います。
ただし、時間がかかるのはお許しください。
保険外診療では十分にお時間も確保いたしますし、短期集中で行いますので成功率も高いです。
しかし保険診療ですと1回のお時間は限られていまいますので必然的に長引くことはお許しください。
また、根管治療は治療期間が長ければ長いほど、成功率は低下します。
■ デメリットは拡大
器具を除去する時にはどうしても根管を広げないといけないので、やはり歯にはダメージを与えてしまいます。
しかし、根の先の病気をそのままにしておくことはできませんのである程度は仕方がないことです。
いかがでしたでしょうか?
器具は折ってはいけませんが、折れるのも仕方がないことです。
ただし、折れてしまった時に、ドクターなら誰でも器具を取り除くことができるような簡単なテクニックではありません。
ぜひ、破折器具でお困りだったり、抜歯と宣告されしまった患者さんがいらっしゃいましたらぜ当院にご相談ください。
かさま歯科クリニックの診療ブログを開設しました。
かさま歯科クリニックの診療ブログを開設しました。
海老名市にありますかさま歯科クリニックの院長の笠間です。
「実際歯科医院ではどのような診療を提供しているのかわからない。」
とお悩みの方も多いかと思います。
また診療のメリットやデメリットも気になるけどまずはネットで調べてから歯科医院に訪れたいと言うのも当然の真理だと思います。
そのような『本気で治したいでも心配!』と言う患者さんの声にお答えすべく
診療ブログとして開設いたしました。
ブログでは実際の私が施術した症例写真を元に、
どのような治療方法を用いて治したか?
治療方法のメリットデメリットは?
期間や費用はどれくらいかかったのか?
予後はどうなのか?
を細かく解説していきます。
基本的に本ブログ内ではご意見やご質問はお受けしておりませんので、ご用の方は
からお願いいたします。